
ビロードの誘惑
ビッシリと一面に生えた産毛は見る人を誘惑する。あなたもこのカランコエが目の前にあれば、そっと触れて見たくなるはずだ。
更に近寄り、そっと葉に触れた瞬間!心の目が開いた。この葉の裏側は?とても、気になった。
そこには驚愕の世界が広がっていた。
葉の表面では見る者を虜にし、そっと手を伸ばしたくなる表情を魅せながら、何と裏側は誰にも触れられたくないかのように一面に凹凸がある。
棘とはチョット違う。
触っても痛くないから・・・
では、何故こんな姿をしているのだろう?
触られたくないなら表面がデコボコしていたかもしれない。
誘惑と困惑が私の中に同居し始めた。
しかも、このカランコエは添え木に縛られていた。何故?添え木があてられているのだろうか。
この添え木を外してこそ、この子の魅力が花開くのに・・・。
そっと添え木を外してみた。思った通りの美しさがそこに表れた。
そして、このカランコエが過ごした時間を読み解いてみた。
真っ直ぐに矯正されていた姿では語ることの出来ない力強い生命の営みが姿を現したのだ。たおやかに茎をねじりながら伸ばす姿に見る人は惹きつけられる。
更なる誘惑がここにあったのだ。
まさに、このカランコエには、女性の持つ魅力が備わっている。
その女性らしい様子を壊さず、活かす為に選んだ器は、ぽっちゃりとした姿で純真無垢な少女のように真っ白い鉢を合わせた。
スタイルモダンの流儀に則り創り上げられたこの作品には「乙女心」と命名する。少女の純情で感じやすい心が姿に現れているからだ。
この「乙女心」は、心に優しさを求める時に愛でて欲しい。
勿論、愛でる空間も大切である。
そこには、心満たされる贅沢な時間が流れるのだから。
作品No JA08017
題目:『 乙女心 - Otome Gokoro 』
参考価格¥13,500.-
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